やりがいがある仕事なのか
医療関係の学校へ行っていたときは、医療の仕事はとてもやりがいのある仕事だと考えていました。
ですが、実際に就職するまではとても学ばなければいけないことが多く、今は医療機関に勤めていますが、就職してからも毎日が勉強です。
働き始めると、自分の経験の浅はかさが身に沁みます。
知識だけでは乗り越えることができない壁にもぶち当たります。
そこで、ふと思いました。
医療の道を目指したきっかけって何だっただろうかと。
医療業界は様々な問題に囲まれています。
山積みの課題の中で、無我夢中で働く事に「やりがい」などあるのでしょうか。
患者様から感謝されたとき、笑顔になってほしいと思う患者様が無事退院されたとき。
やりがいを感じる場面はありますが、この仕事をしていて一番うれしいと感じるときは、そんなやりがいを感じたときではなく、医療の道を志したきっかけと同じ体験をした時です。
私が医療業界に興味を持ったきっかけは、問題が解決したときに得る達成感に魅力を感じたからです。
患者さんとは、二人三脚で走らなければいけない、それが医療の仕事です。
薬を渡して、ハイ終わり、じゃありませんからね。
たとえば友人が困っていたとき、大切な人が助けを求めていたとき。
皆さんは助けますか?
知り合いなら助けるかもしれませんが、他人なら助けようとは思いませんよね。
でも、日本人は素晴らしいですよ。
全く見知らぬ人でも、助けようとする心を持った方がたくさんいるのですから。
私は、そんな、「助けたときの達成感」が好きです。
解決できない問題にぶち当たることもあります。
でも、医療業界を目指して、社会の役に立ちたい、そう思ったのです。
助けたい、だけじゃ勤まらない
「助けたい」「憧れる」「頼りにされたい」
そんな軽い気持ちだけじゃ医療の仕事は勤まりませんよ。
私もそう考えてこの道を目指した一人ですが、最初のきっかけなどどうでも良いことだと思っています。
今思い返せば、浅はかな志望動機だな、と感じます。
それこそ、両親の跡を継がないといけないとか、間近で医療のお仕事を見てきた人の志望動機のほうが、まだましです。
でも、私のような志望動機でも、現場に出てみれば考え方は変わりますよ。
「憧れと違った」そんな理想と現実の違いに嫌気がさし、辞めてしまった同僚、後輩もたくさんいます。
それでも私が続けているのは、「医療業界に入って初めて、助けることの大変さ、そしてやりがいを知った」からです。
責任感を持ち、多くの人を助けようと思う。
それが大切なのだと思います。
きかっけなど、人それぞれです。
でも、目指す先は同じですよ。
医療業界への就職を目指している方は、その目標に向かって突き進んでください。
きっと、自分が思い描いていた将来にまっすぐ進めるはずです。
変に憧れは、持たない方が良いですよ。