個人輸入医薬品の実例
現代では、様々な情報が飛び交うようになり便利になりましたが、中にはそのような情報を悪用する人もいます。
日本でまだ認められていない医薬品を海外から輸入、販売する人がいて、その1つにED治療薬をインターネットで販売したケースがあります。
輸入された医薬品には、正規のED治療薬に含まれる有効成分が5倍も含まれていたことがわかりました。
本来は、1錠につき最高限度が50mgまでと決まっていますが、違法薬物にはバイアグラの有効成分(シルデナフィル)が270mg含まれていたそうです。
医療に携わる人間として、治療薬を安易に扱う事例は許せませんし、治療薬はあくまで改善のための補助的なものであり、薬に頼ってばかりだと根本的な改善にはならないのです。
また、日本では薬事法という医薬品に関する法律があり、それによって海外から輸入された医薬品をほかの人に譲ることや、販売をしてはいけないという禁止ルールが定められていますので、「医薬品」と記載されていても正規品かどうかがわからない場合は、購入しないほうが得策です。
ED治療薬の処方
ふだんの生活で、情報のリテラシー能力を高めるのは大切なことで、それが正しい情報なのかを精査することも大切です。
しかし、誰しもわからない分野はあり、特に医療分野に関しては専門的な知識をもっている医師などに相談したほうが時間も短縮でき、効率よく医薬品を入手できますよね。
違法な薬物を購入しないためにも、EDを疑う場合には治療専門クリニックや総合病院などの医療機関へ足を運んで、専門的な知識を持った医師に相談するのが得策です。
問診だけでなく、機械を使って精密な検査を行う場合もあるので、より適切な薬を処方してくれます。
EDの原因は複数あるので、きちんと医師の見解を仰ぐ必要があるのです。
◆EDの分類と原因|浜松町第一クリニック
個人輸入の薬の服用で一番怖いのは、このED治療薬に限らず飲み合わせが悪い薬や禁忌薬と一緒に服用してしまって、最悪死に至ってしまうというケースです。
そのような危険を知らずに購入してしまう人も多いですし、ED治療薬については医師の処方箋が必須なのでそもそも個人輸入の薬は服用してはいけません。
各々が正しい知識を身につけ、きちんとした流れで治療を行えば、個人輸入の危険から身を守ることができます。