患者は時としてモンスター化する
治療が気にいらない、性格が合わないナースがいる、そんな時あなたならどうしますか?
入院していて、態度が悪い看護師がいたら?
それはもちろん、担当看護師を変えてもらったり、自分には近づかないようにしてもらう。
そういった対策は必要です。
でも、「患者だから」と言って何しても良いわけじゃありませんよね。
うちにも実は警察OBの方がいますが、現在各病院では患者やそのご家族による院内での暴言、暴力に対しての保安対策要員に警察官OBを採用するところが増えています。
過去1年間で、患者やその家族から病院職員へ院内暴力があったと答えた病院は半数以上をしめたという調査結果があります。
院内で大きな声を出す、どなる。
診察に納得がいかないと言って診察室からでない。
駐車場をもっと広くしろと過度に要求してくる。
そんな暴言・暴力は控えめな出来事から事件にまで発展するものもあります。
昔はそういったこともすべて病院内で解決していました。
それが当たり前でしたし、警察に頼るのは最終手段でした。
院内での対応は大変?
トラブルが起こった後では遅い。
この言葉は医療では当たり前。
何か起こる前に予防することが当たり前な病院では、時としてモンスターとなる患者様への対応に、時間を取られている場合ではありません。
診察が気に入らないからと診察室を出ない患者様の次に、急病の方が待っていたら・・・?
入院設備のある病院でも、要求される内容があまりにも理不尽な出来事や、脅迫。
時には業務妨害などをされるモンスター患者さんもいらっしゃいます。
警察官OBの方を採用すれば、うまく対処してもらえますし、院内で対応しなければいけない看護師、医師の手があき、より多くの方を診察できるようになるのです。
信頼関係はとても大切です。
ですが、その信頼を失いつつある患者様。
そして病院側もしかり。
これから病院がどうなっていくのかはわかりませんが、患者様として通われる立場の方も、今一度考えてみてほしいと思います。
お金を払って、ケガを治してもらう、病院職員と患者様の立場は対等です。
ケガが治らないのは誰のせい?誰のせいでもありません。
病気になったのは誰のせい?誰のせいでもありません。
その点を理解して、皆さんはくれぐれもモンスター化しないよう。
患者として病院へ行く際には、落ち着いた心を持って行ってくださいね。