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医者

情報共有ミスで患者を放置

ガンを放置したらどうなると思う?

医療業界の怠慢さが表だってしまったこのニュース。
2年以上もがん治療を放置し、リンパ節に転移してしまったという新潟県中央病院での出来事。

新潟県中央病院では、食道がんと判明した80代男性の治療が、2年5か月以上放置されていたことを発表しました。
この間、男性の食道がんは進行し、リンパ節にも手にしてしまっていました。

男性は入院し現在も治療を受けていますが、なぜ2年以上もの間放置されてしまったのか。
それは、内科医が主治医へ内視鏡検査の結果を情報共有できていなかったことが原因だと判明しています。

同じミスを立て続けに

この病院では2001年にも同じミスをしています。
しかもその時の患者は死亡してしまっています。

昔は、カルテはすべて紙でした。
病院によって、診療科別のカルテが存在していましたが、各診療科は自分の治療内容はわかるけど他の科はわからないという状況です。
薬の重複や同じ検査を繰り返すなどの問題が起こっていました。

法的な縛りでいえば、カルテの保管は5年間と決められており、5年が過ぎると破棄する病院もあります。
長く来院し続けている患者はかなりのカルテがあります。
そこで、電子カルテというものが登場し、今やその問題を解決してくれています。

とても便利な電子カルテというものが存在する今の時代。
どうして情報共有ミスが起こってしまうのでしょうか。

原因の根本を考える

その病院が紙のカルテなのか?
それとも電子カルテなのか?はわかりませんが、内科医が主治医に言い忘れたなんて、「同じ家に住んでいるのに、言い忘れてしまった」なんてよくある一般家庭で出来事のような軽さ。
あまりにも情報共有を怠っていたことの怠慢さが明るみになっています。

思い込みや、言い忘れ、度忘れ、「ちょっとしたミス」程度なら許されるかもしれません。
でも、医療業界では「ちょっとしたミス」で命を落としてしまう方もいます。
こればかりはミスという言葉では許されない出来事。

根本的な原因は、もはや「責任のなさ」しか言いようがありません。
一人一人、自分の仕事には責任を持つこと。
人の命がかかっているのだとしっかり理解すること。

初心を忘れずに、ただの流れ作業だと考えずに。
いつまでも人の役に立つ医療従事者として活躍していきたいですね。

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