SNS

医療業界にもSNS問題

ネットはなんでもあり?

今どきの中学生は、SNSなんて当たり前に利用しています。
そんな今の時代で問題視されていることがあります。
それは、SNS上での誹謗中傷、メッセージをやり取りできるアプリでのいじめです。

公の場で、SNSを利用し「犯行予告」をして逮捕される若者も増えましたよね。
どうしてそのような無駄な行為をするのかはわかりませんが・・・。

友達同士で撮影した写真や動画をSNSに投稿したり、他人に共有したり。
今の時代では、有名芸能人に「コメント」を送ると返事がもらえる気軽なネットワーク時代です。

そんな新世界な現代では、医療業界にもSNS問題が浮上しています。
それは、こんなニュースから始まりました。

とある総合市民病院に勤務している40代女性の看護師が、救急外来の一室で撮影した写真をSNSに投稿しました。
誕生日ケーキをかこみ、お祝いをしてもらっていたときの様子です。
その日、同僚と医師が共にお祝いをしていました。

結論からいえば、撮影されたのは救急外来ではあるが医療行為を行わない場所、そしてケーキは休憩室で食べたとのことでした。
勤務されていた看護師さんが夜勤だったのか、それとも休日にわざわざ職場へ行ったのかは定かではありませんが、ただ彼女がしたことは「SNSに誕生日会の写真を載せた」だけです。

問題視されたのは、「撮影場所がどこなのか?」ということ。
救急外来で治療を行わない場所だとしても、病院であることはすぐにわかります。
そして、写真は本人が「友達だ」と設定したユーザーだけが見れるようになっていました。

写真が悪いのか場所が悪いのか

SNSを使い、ブログを投稿している同じ看護師の立場からいえば、「何が悪いのかわからない」です。
同じ考え方の人も多いでしょうし、逆もしかり。
SNSを利用されない方や厳格な方は、病院での写真をSNSに投稿するなんて、と思う方もいらっしゃるでしょう。

医療関係者としては仕事中は責任感を持ち働いていることと思います。
ですが、誕生日をお祝いする、ちょっと息抜きする、のもダメなのでしょうか?

職務が終わっていた、のは大前提だとして。
仕事中にそのようなことをしているようでは看護師とはいえませんからね。

手術室なんかで撮影した不謹慎なお祝いパーティ写真を投稿したとなると大問題ですが。
医療行為を行わない場所で撮影したたった1枚の写真が、どうして問題視されるのかは私にはよくわかりません。

救急外来だったからダメなのか?それなら休憩室で撮影すればよかったのか?
ただのSNSですが、されどSNS。
SNSの恐ろしさが身に沁みますね。

しょせんは誰かの一言から始まる

現在の日本はとても平和です。
戦争が起こっていた時代、一番最初に行われた戦争は、南の人間と北の人間が、同じ市場で買い物をしていて同じ商品を買おうとして言い争いになったことがきっかけで大きな戦争へと発展した、なんて言い伝えがあります。

しょせんは誰かの一言から争いが始まります。
「自分が蒔いた種」なんて言いまわしをすることもありますが、「この写真、SNSに載せるなんてちょっとヤバくない?」誰かがそういえば、そうだと賛同する者がいて。
逆に反対意見を述べる方も出てきて口論がヒートアップ。

社会問題にまで発展することもあります。
ソーシャルメディアの怖いところはそこです。

先日もありましたよね。
インスタント焼きそばを販売しているメーカーが、一時生産を中止するほどまでに追い込まれたトラブルです。

そのトラブルも、SNSでの一言のつぶやきから始まりました。
「○○が入っていた」たったそれだけの一言で、1日後には6万人以上の方に知れ渡り、1か月後には業務ができないほどまでに企業が影響を受けました。

たった一言です。
一言で将来、何が起こるかわからない。

SNSでの発言や、投稿は注意すべきです。
責任が持てるのか?対処できるのか?

写真を投稿した看護師は、6日後に写真を消したことで解決したかのように思われていますが、これからの医療業界でのSNS問題はまだまだ出てくると思います。
看護師は息抜きもできないのか・・・という思いが私の本音です。

警察

うちにも警察OBの方常駐してます

患者は時としてモンスター化する

治療が気にいらない、性格が合わないナースがいる、そんな時あなたならどうしますか?
入院していて、態度が悪い看護師がいたら?

それはもちろん、担当看護師を変えてもらったり、自分には近づかないようにしてもらう。
そういった対策は必要です。
でも、「患者だから」と言って何しても良いわけじゃありませんよね。

うちにも実は警察OBの方がいますが、現在各病院では患者やそのご家族による院内での暴言、暴力に対しての保安対策要員に警察官OBを採用するところが増えています。
過去1年間で、患者やその家族から病院職員へ院内暴力があったと答えた病院は半数以上をしめたという調査結果があります。

院内で大きな声を出す、どなる。
診察に納得がいかないと言って診察室からでない。
駐車場をもっと広くしろと過度に要求してくる。

そんな暴言・暴力は控えめな出来事から事件にまで発展するものもあります。
昔はそういったこともすべて病院内で解決していました。
それが当たり前でしたし、警察に頼るのは最終手段でした。

院内での対応は大変?

トラブルが起こった後では遅い。
この言葉は医療では当たり前。
何か起こる前に予防することが当たり前な病院では、時としてモンスターとなる患者様への対応に、時間を取られている場合ではありません。

診察が気に入らないからと診察室を出ない患者様の次に、急病の方が待っていたら・・・?
入院設備のある病院でも、要求される内容があまりにも理不尽な出来事や、脅迫。
時には業務妨害などをされるモンスター患者さんもいらっしゃいます。
警察官OBの方を採用すれば、うまく対処してもらえますし、院内で対応しなければいけない看護師、医師の手があき、より多くの方を診察できるようになるのです。

信頼関係はとても大切です。
ですが、その信頼を失いつつある患者様。
そして病院側もしかり。

これから病院がどうなっていくのかはわかりませんが、患者様として通われる立場の方も、今一度考えてみてほしいと思います。
お金を払って、ケガを治してもらう、病院職員と患者様の立場は対等です。

ケガが治らないのは誰のせい?誰のせいでもありません。
病気になったのは誰のせい?誰のせいでもありません。

その点を理解して、皆さんはくれぐれもモンスター化しないよう。
患者として病院へ行く際には、落ち着いた心を持って行ってくださいね。

被ばく

CT被曝、医療施設によって10倍以上

検査のための被ばく

内臓や脳などの様子をより分かりやすく立体的に映しだすことができるコンピューター断層撮影法、通称CTは、「被ばく」というデメリットがあります。
CTといえば「痛くない検査」の代表的な存在です。
最近では、造影剤など必要なしでの撮影などどんどん進化しています。

こういった撮影は看護師が行える施術ではありません。
レントゲン関係は全く関係なし。
検査室への案内はするかもしれませんが、撮影は放射線技師が行います。

実はこのCTによる被ばく、医療施設間で10倍以上もの差があるといわれています。
それは同じ部位の検査であっても10倍以上もの差が出るのです。

日本診療放射線技師会による調査で判明しましたが、一部施設では必要以上に患者が被ばくしている可能性がありました。
国内の関係学会を集めた情報ネットワークでは、考案をまとめたそうです。

CT撮影は、装置が体の周りをぐるっと回ってX線を照射します。
一方向だけからの単純な撮影に比べると、かなり被ばく量は多いです。
医療検査による被ばく量の、全体の40パーセントをしめています。

調査結果で判明した事実

患者さんが被ばくするX線量を示すCT線量指標は、成人の頭部で12から150ほど。
胸部では1.6から128。
腹部骨盤あたりでは0.9から40と、同部位の検査であっても施設によってかなりの差があります。

照射範囲を考え、全身への影響を示す線量を計算すると、最高では頭部約5ミリシーベルトと推定されています。
施設間のこの大きな差が、調査によって判明しました。

しかも、必要以上に高い線量に設定し、見直していない施設も多々あるようです。
放射線量がこれだけ差があるなんて、驚きですね。
しかもそれを患者様の大半が把握できていない状態でしょう。

福島原発の事故では、多くの方が「被ばく」の影響に不安を感じていたことでしょう。
ある病院でもこんな出来事が。

被ばくに対して不安を募らせ、「レントゲン撮影でも被ばくで健康被害が出ているのではないか」「これまで受けたレントゲン撮影の被ばく量を教えろ」と病院に詰め寄った患者様がいらっしゃるそうです。
医療被曝はかなり昔から問題視されていましたが、やはり被ばくが身近なものになると、誰でも不安になるものです。

看護師の立場からすると、知識は多少なりともありますが、実際に撮影を行っている身ではありませんからどうしても客観的な返答しかできません。
被ばくによる健康被害は多々症状があります。
その症状がある場合は危険ですが、患者の皆様には楽観視せずにひとりひとりが真剣に考えてほしい出来事だと思います。

たとえば、出血や感染が見られるケース。
意識障害などの重い症状からめまいふらつきなどの軽い症状もあります。
各施設が高い線量の設定を見直し、患者様にも注意を呼びかける、そういったことも必要なのかと思います。

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